本記事ではAmexのポップアップ(Pop Up Jail)について、原因と回避・対策方法、実際の体験例を紹介いたします。
Amex ポップアップとは
「Pop up jail」と呼ばれるアメックス特有の制度で,クレジットカードのWelcomeボーナスがもらえなくなることです。「Pop up jail」と言われるように一度この状態に陥ると,なかなか抜け出せません。
具体的には,クレジットカードの申請を心に決め,個人情報を入力,規約を承諾し,申請ボタンを押すと,”you are not eligible to receive the welcome offer”という文言が出ることがあります。つまりカード申請はできるものの,Welcomeオファーがもらえないというものです。
このポップアップが表示されてもクレジットスコアには影響がなく、キャンセルすれば何も影響がなく申請を取りやめることができるため、申請のトライすることは悪くないことと思われます。
Amex ポップアップの原因
公式に記載されている原因
公式に以下の4つが原因として記載されています。
- クレジットカードの残高を他のクレジットカードに移行した履歴
- ウェルカムオファーの履歴
- APRキャンペーンの利用履歴
- クレジットカード開設・閉鎖の履歴
カードのオープンクローズを数多く繰り返して、ウェルカムボーナスをもらいすぎている(ウェルカムボーナス目的でカード発行していると思われる)と発生しやすくなると思われます。
その他原因
アメリカクレジットカードのルールに記載のように、1度作成したことのあるカードを申請した場合や、マリオットカード申請で24か月ルールに引っ掛かる場合は、ポップアップが上記と関係なく出ます。
Amex ポップアップの対策(短期的)
他のリンク・ブラウザ・PC・回線を試す
どうしてもそのカードを作成したい場合、以下で回避できた方もいるようです。
- ブラウザをシークレットウインドウに変えてみる
- ブラウザやPCを変えてみる
- ネット回線を変えてみる
- リンクを変えてみる(紹介リンク、公式リンク、ウェルカムオファーが異なるリンク)
他のカードを検討する
具体例でも記載していますが、他のクレジットカードであればポップアップが発生しない可能性があります。作りたいカードが他にもある場合、検討してみてください。
ターゲットオファーがないか確認する
Amexのアカウントにログインした際に、ターゲットオファーが表示されることがあります。ターゲットオファーの場合は、ポップアップが出ている方でもカード承認されると思います。そのカードが魅力的な場合は作成を検討してみてください。そのカードのミニマムスペンドを攻略することでAmexカードの利用金額が増え、結果的にポップアップが解消される可能性もあります。
Non pop up linkを使用する
世間にポップアップが出ないリンクが出回ることがあり、ポップアップが普段出ている方もポップアップなしでカード承認を得ることができます。1度作成したことあるカードをもう1枚作成したい(2枚目)という場合にも、有効なケースがあるようです。
一方でポップアップなしの特殊なリンクの使用はリスクもあると思われます。何らかの理由があり、ポップアップが出ている状況で無理やり新規カードを作成するためです。短期的にはとても有効ですが、長期的にはあまり良くないと思います。(ただ私も使用したことがあります。)
紹介ボーナスだけもらう
入会ボーナスは諦めて、紹介ボーナスだけもらうという作戦です。
入会ボーナスがあまり良くなく、年会費が少ないカードは夫婦間紹介で、紹介ボーナスだけもらうのも方法としてはありかもしれません。ミニマムスペンドを達成する必要もありません。例えばAmex Blue Business PlusなどはAmexポイントキープのために保持し、日本に持ち帰っても良いカードですし、入会ボーナスもそこまで多くなく、年会費無料のカードで条件には合うかも知れません。
新規クレジットカードを作成するため、リスクもあり、長期的解決には向かないと思います。日本帰国前で帰国後はもうカードを作らない方には良いかもしれません。
Amex ポップアップの対策(長期的)
ポップアップが出るということはAmexにとって優良顧客ではないと思われている可能性があります。優良顧客と思ってもらえるように、Amexにとって良いと思われる行動し、良好な関係を取り戻しましょう!
Amexのクレジットカードを積極的に使う
クレジットカード会社にとっては、頻繁に大きい金額を支払ってくれる顧客が優良顧客になると思います。ウェルカムボーナス目的でカード発行していると思われないためにも、入会ボーナスだけ貰ってずっと放置していたカードを使用することを検討してみても良いかも知れません。
新規カード開設・閉鎖控える
公式サイトでポップアップは、”①ウェルカムオファーの履歴、②カード開設・閉鎖の履歴を考慮している”と記載があるため、大丈夫であれば数ヶ月間、新規カード作成の申請を控えた方が良いと思われます。また既存のカードのクローズも維持できるのであれば、維持した方が良いと思います。
実際の体験例
私も初めてポップアップが出た際は絶望いたしましたが、以下の方法を実践しウェルカムボーナスをもらいました。
1回目
Hilton Honors Business Card、Delta Buisiness GOLD Cardを作成移行、ポップアップが出るようになりました。当時、Marriott Bonvoy Business、Amex Goldを作成したかったのですが、紹介リンク以外の公式サイトやシークレットモードを試したのですが、ポップアップが出てしまいました。当時は勢いよく、ミニマムスペンドを達成したらすぐに次のカードを申し込んでいたことが原因かもしれません。
この時、Amex business GOLDのターゲットオファーが来ており、ターゲットオファーのリンクで申し込み、無事アプルーブされました。Amex business GOLDのミニマムスペンドは3ヶ月で$10,000であり、達成のために妻のアカウントで支払いを継続しました。
この後、当時ポップアップが出たAmex Marriott Bonvoy Businessを申請したところ、無事アプルーブされました。積極的にAmexのカード支払いを行った成果が出たのではないかと思います。
2回目
その後、Amex business platinumを作成後、Hilton Surpassを申請したところ、ポップアップが出てしまいました。類似カードであるHilton Honors Business Cardを持っていたことが原因であった可能性があります。
当時Hilton SurpassのNo pop up linkが出回っており、そのリンクを使用して申請したところ、無事アプルーブされました。
3回目
その後、Amex Goldを作成したかったのですが、紹介リンク以外の公式サイトやシークレットモードを試したのですが、再度ポップアップが出てしまいました。上記で、No pop up linkを使用したことが原因かもしれません。
Amex Gold以外にAmex Blue business plusを作成したかったので、申請したところ、無事アプルーブされました。他に作成したいカードがある場合、他のカードを申請してみるのも有効です。
まとめ
本記事ではAmexのポップアップ(Pop Up Jail)について、原因と回避・対策方法、実際の体験例を紹介いたしました。
そのほか、アメリカクレジットカードのルールについては以下の記事を参考にしてみてください。