本記事では,アメリカクレジットカード申請時の気をつけるべきルール・注意点を紹介いたします。
クレジットカード申請は,前回の申請時期や現在保有しているクレジットカードを考慮しないと,Approveがもらえない場合があります。また何も考えずに,クレジットカードを作成していると,後々になり「欲しいカードが作れない」ことが発生する可能性があります。
本記事を確認し,クレジットカード申請の戦略を練っていきましょう!
全てのクレジットカード
90日ルール
明確な記述はないですが,基本的には以下のルールを守ったほうが良いと考えられています。
- 90日の間に審査が通る枚数:2枚まで(1会社あたり)
クレジットカード会社がクレジット調査のためにクレジットヒストリーを参照すると,その参照記録が90日保管されるという話があります。そのため,クレジットカード申請時に過去90日間の申請履歴を確認され,その際の申請回数が多いと審査落ちする可能性が高いです。
Chaseでは「短期間にクレジットカードを申請しすぎ」という理由で,審査落ちするケースがあります。
例外もありますが,90日の間に3枚以上申請するのは,帰任時以外は避けたほうが良いように思います。(クレジットスコアも考慮)
American Express

Amex:5枚ルール
アメックスのカードは一度に持てる枚数が決まっており,個人・ビジネスカード合わせて,合計5枚まで(枚数も時々変わります)です。上限枚数を超えると,それ以降はApproveされず、手持ちのカードを解約後に申し込む必要あります。
一方、本ルールはチャージカードは対象外になります。チャージカードとは毎月の使用分を月末に一括支払いして、翌月迄クレジットを持ち越すことが無いカードです。チャージカードは以下です。
- 個人カード:アメックスゴールド,アメックスプラチナ
- ビジネスカード:アメックスゴールド(ビジネス),アメックスプラチナ(ビジネス),Plumカード
※アメックスグリーン(個人・ビジネス)が枚数カウントされたというデータがあるようなので、お気をつけください。
5枚ルールを攻略するため,アメックスのクレジットカードは作成する順序も重要です。
Amex:Lifetime Language
Amex特有のルールで,1つのクレジットカードにつきボーナスがもらえるのは1回のみ(LL = Lifetime Language)というルールがあります。クレジットカード申請画面の”Offer & Benefit Teams”の中身を確認すると以下のような文言が基本的には入っています。

レアケースですが,時々上記の文言が入っていないリンクが現れる場合があり,これを(NLL = No Lifetime Language)と呼びます。NLLのリンクで申請した場合は,以前申請したカードでボーナスをもらっても再度ボーナスがもらえます。
Amex:ポップアップ
「Pop up jail」と呼ばれるアメックス特有の制度で,クレジットカードのWelcomeボーナスがもらえなくなることです。「Pop up jail」と言われるように一度この状態に陥ると,なかなか抜け出せません。
具体的には,クレジットカードの申請を心に決め,個人情報を入力,規約を承諾し,申請ボタンを押すと,”you are not eligible to receive the welcome offer”という文言が出ることがあります。つまりカード申請はできるものの,Welcomeオファーがもらえないというものです。
ポップアップの回避・対策方法は以下の記事を参考にしてみてください。
Chase

Chase : 5/24ルール
Chaseでは「24か月(2年間)で,新規カード発行が5枚まで」「過去24か月以内に5枚のクレジットカードを作成したら,新しいカードは承認しません」というアメリカクレジットカード界では最も有名なルールがあります。
ただし,ビジネスクレジットカードは対象外!です。(厳密には,TD bank, Capital one, Discover以外のビジネスクレジットカードは対象外です。大抵の方は検討対象に上がらないので,影響は少なそうです。)より良いクレカライフのために,ぜひビジネスクレジットカードの作成を検討しましょう。
ビジネスクレジットカードの記事はこちら:
オススメのビジネスカード:
初心者向け:デルタビジネスゴールド,ヒルトンビジネスカード,マリオットビジネスカード
中級者向け:アメックスゴールド(ビジネス),アメックスプラチナ(ビジネス)
Chase : 24か月ルール(Sapphire 48ヶ月ルール)
Chaseでは基本的に前回入会ボーナスをもらってから24か月たてば,また再度入会ボーナスがもらえます。ただしSapphire系カード(Sapphire Preferred、Sapphire Reserve)は例外で、48ヶ月間隔を空ける必要があります。オススメカードであるChase Sapphire Preferredなどは,何度でも入会ボーナスを貰いたいものです。
Citi Bank

Citi : 8/65/95ルール
Citi Bankのクレジットカードに適用されるルールです。
- 8日ごとに1枚クレジットカードの申請が可能(個人カードとビジネスカードの混在はOK)
- 65日以内に申請できるクレジットカードは2枚まで(個人カードとビジネスカードの混在もNG)
- ビジネスカードは95日以内に1枚申請可能。(厳密には90日でも良いそうですが,5日追加で待った方が良いと言われています。)
Citi : 48か月ルール
Citiでは前回入会ボーナスをもらってから48か月たてば,また再度入会ボーナスがもらえます。
Bank of America

Bank of America : 2/3/4ルール
Bank of Americaの銀行口座を持っていない方に適用されるルールです。
- 承認されるカードが2か月で2枚まで
- 承認されるカードが12か月で3枚まで
- 承認されるカードが24か月で4枚まで
Bank of America : 3/12, 7/12ルール
Bank of Americaの銀行口座を持っているか持っていないかで,ルールが変わり,銀行口座を持っている方が優遇されています。本ルールではChaseの5/24ルールと同様に,ビジネスクレジットカードは枚数カウントされない(個人カードのカウントになる)ようです。改めてビジネスクレジットカードの攻略が重要になります。
Bank of America : 3/12ルール
Bank of Americaの銀行口座を持っていない方が適用されます。過去12か月以内に個人クレジットカードを3枚作成してしまったら,Bank of America発行のカードは作れなくなります。
Bank of America : 7/12ルール
Bank of Americaの銀行口座を持っている方が適用されます。過去12か月以内に個人クレジットカードを7枚作成してしまったら,Bank of America発行のカードは作れなくなります。
BoA : 24か月ルール
Bank of Americaでは基本的に前回入会ボーナスをもらってから24か月たてば,また再度入会ボーナスがもらえると言われています。
まとめ
本記事ではアメリカクレジットカード申請時の気をつけるべきルール・注意点を紹介いたしました。特に以下のルールは重要です。
- Amex:5枚ルール
- Chase:5/24ルール
ルールを守り,クレジットカード申請の戦略を練っていきましょう!